11.21.2008

究極のデザートは、完熟フルーツそのものである

タイトルは、僕の敬愛する「午前10時午後3時」という喫茶店のマスターの言葉。
先ほどブログで読んで感銘を受けた。

僕がまだスーパーフルタイムの、“毎日が月曜日”な忙しい仕事をしていた時、
取引先のテレビ局の建物の中にあるその喫茶店で、よくこっそり一息ついていた。
不思議なモンで、そこで紅茶を飲むと、自然と気持ちが落ち着くのだった。

僕は紅茶のことはよく分からないが、
きっとそこにはなにか不思議な魔法があるんだろうと解釈していた。
僕がこっそり行く時間は、いつもちょうど人が居ない時で、
いろいろな話を聞かせてもらっていた。

マスターは元・果物屋。
「どうして(紅茶屋になりたかったのに)果物屋だったんですか?」
「修行です。紅茶のことを分かるには、まずおやつのこと、つまり果物に詳しくないと」
「なるほど」

このほかに、
おいしく紅茶を入れるために1杯用ポットも開発してしまう(特許取得済み)、
ケーキで使うフルーツは自ら厳選し、すべて手作り、
などなど、時間をかけたことをしている。
・・むろん、いわずもがな、本命の紅茶など。


そして訪れる人に、にこにこして、たま~に
「究極のデザートは、完熟フルーツそのものである」
なんてシンプルな名言をポツっともらす。

時間をかけてなにかを得た人の真実は、
大きな声で言う必要がないのだ。


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