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11.03.2013

次の休日には読書を

書評ブログを立ち上げました。
次の休日には読書を

本を読むことは学ぶことや愉しむことだと思いますが、私の場合は特に、「職人」というものが好きで、職人にまつわる本などを紹介できればと考えています。また、ビジネス書や映画評なども。

一流の本を探し当てることが出来れば、三流の本を100冊読んでも得られない知見が得られます。そのため、基本的には良い本のみを紹介していこうと思っていますが、あるいは良い本とそうでもない本との区別をつけるため、たくさん紹介していくような流れもありえます。現時点ではどちらにするかまだ決めていません。

このブログを読んで、「じゃあ、次の休日には読書でもしようかな」という人が増えれば幸いです。



9.29.2010

ドラッカー入門




今夜はバーで読書。
以外と落ち着く。読み進む。

電子書籍、iPhoneで読んだ。

入門、という言葉が正しくないかも知れない。

期待より深い内容だったからだ。

ドラッカーの場合は一言ずつが深いので、入門でも、決定版でも、どちらともとれるのかも知れない。


訳者によるドラッカー紹介なので、あまり期待していなかった。
ドラッカー本人による著作でないから。

ただ、同じく電子書籍の「ドラッカー時代を超える言葉」が面白かったので、あまり考えずに購入した。
暇つぶしにでもなればと。


しかし、予想に反して、素晴らしかった。
ふたつの意味で。

ひとつは、ドラッカーに対する理解が素晴らしく深まった。まさに秀逸な入門編。

もうひとつは、訳者の上田氏とドラッカー自身の関わり合いが、真に互いを高めるパートナーだったからだ。そういったパートナーの洞察は、本人による著作と同じか、ある意味にそれ以上素晴らしい。

そういったケースがあり得るのだと初めて知り、新鮮だった。






9.27.2009

マイクロソフトでは出会えなかった天職

この本を紹介できることは僕にとって大きな喜びだ。
たぐい稀なるビジネスのセンス、アイデア、現実的な行動力、そして希望に満ちている。
この本を読んで損はないことは、僕が保証します。

原題は、Leaving Microsoft to Change the World(世界を変えるためにマイクロソフトを辞めた)。
年収5,000万円のマイクロソフトのマーケティングディレクターだった著者。
専属の運転手に、オーシャンビューの高級住宅、世界最高峰の優秀なスタッフ達。
どう考えても魅力的な生活をあるとき捨て去って(もちろん葛藤はあった)、
ネパールの子供達に本を届ける活動を始める。



本を読みたくても読めない子供達がたくさんいる。
このブログを読んでいる人はおそらく、本によって自分の世界が広がることをよく知っているはずだ。
比ゆ的にも、現実的にも。途上国においても、読書は職種や年収に直結する。
著者の地道な活動は瞬く間に広まり、現在ではネパールだけでなく世界的な活動になっている。
今や著者はすごい勢いで世界中を飛び回っている。新しいタイプの企業家だ
(その過程はなかなかドラマチックだ。並みの成功物語より遥かにおもしろい)

他の多くの慈善団体と違い、ビジネスマンだった著者は、具体的な成果と、費用対効果をとても大切にする。
寄付者の「自分のお金がどういった成果を生み出すのか?」という疑問に的確に答えることができる。

成果はとにかく凄まじい。
現在のところ、765の学校を建設し、7,168ヶ所の図書室/図書館を設立、
333タイトルの現地語児童書(計280万冊以上発行)、7,132名に女子教育支援プログラム提供、
179ヵ所のコンピューター/言語教室を設立している。


民間団体がこれだけの成果を生み出そうとするのは容易ではない。
また、これらは一方的な支援ではなく、地元住民も何らかの金銭や労力を負担している。
それにより、持続的な教育を地域に根付かせることが可能だという。


多くの人にメッセージをわかりやすく届けて、心を動かし、寄付をしてもらうといったことを持続している、
というだけでも素晴らしい才能だが、よりスゴイのはこの著者の「大きく考えること」だ。
「大きく考えるか、さもなくば、帰れ」というのはマイクロソフトの社風らしい。

最初は1つの図書館建設だったが、もっと大きく考えられないか」と著者は自問自答する。
多くの人から「無理だ」と言われても、聞かない。可能性のある励ましの言葉に耳を傾ける。
そして行動する。
世界には「教育」を待っている子供達がまだたくさんいる。。


そして著者の行動の恩恵を、今日も貧しい国の子供達は、
「教育」という生涯の宝物として受け取っている。


だからこの本は、
こんな生き方もあるのか!と視野を広げたい人、
卓越したビジネスの組織論を知りたい人、
何か行動を起こしたいと思っている人、
そして世界を変えて希望を生み出したい人、
そんな人にぜひ読んでもらいたい。



きっとなにかをするエネルギーが湧いてくる
再度、僕が保証します。


9.16.2009

人のこころを動かす:セールス編

人のこころを動かす、というテーマについては、さまざまな書籍が発表されている。
有名なのは、、

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
あたりなんだと思う(よく書評されてます)。
人間の行動に影響力をおよぼす項目について6つにカテゴライズし、
それらについてさまざまな実例を挙げながら解説している。
とても社会学的なアプローチをとって説明されているので、
これまで「説得」とか「セールス」という分野に携わったことがなければ
(もしくは携わっていても注意深くなければ)
「目からウロコもの」の気づきが得られるはずだ。



個人的にはややまどろっこしく感じられた。
上記は心理学やセールスの初心者向けには非常に良くできているが、実践向きではない。
なんというか、セールスに携わり、真剣にそのテクニックを日夜研鑽している者にとっては、
“確認”にしか過ぎない(それだってスゴイことだけど)。


これを読んでいるあなたが、もしセールスに携わっていたり、もともと心理学に興味がある人なら、
シュガーマンのマーケティング30の法則  お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは

こっちの方がオススメ。
『影響力の武器』が“理解”だとしたら、こっちは“納得”。
実際にTVショッピングでサングラスを2000万本売った男が言うのだから、説得力もある。
社会学者は果たしてサングラスを2000万本売れるだろうか。
30のテクニックのひとつひとつがなかなか深い。考えさせられ、実践向きでもある。



実はセールステクニックを身に着けるにあたって、
テクニックをカテゴライズすることはほとんど役に立たないと思う。
(理解するのには役立つけど)
テクニックはディティールに宿るからだ。
いわゆるデキるセールスマンは、
呼吸を感じ、視線の動きを感じ、間を感じ、声のトーンや身振り、
それらすべてが調和し、相手に影響することが前提となっている。


もうこれらは究極、文字情報では伝えきれないんだけども、
もし文字でテクニックを伝えるとしたら、それが自らの経験談として書かれているのか、
それとも多少、事柄との距離を置いて客観的に書かれているのかでは、
伝わり方がまるで違ってくる。
読む人にいかにリアリティを持たせることができるかがポイントだから。



そういう意味では、
セールスのテクニックは「誰が」伝えるかが一番大切ではないだろうか。
人のこころを動かす、という作業は、言語化できない要素が多いから。


3.27.2009

どんな文化をもつ人とも上手くコミュニケートする方法

もちろん、人はそれぞれに、考え方や背景が違っています。
そんな中で、相手のことを知って、文化を尊重したり・・・というのは、基本的なことですが、
いろんな文化の人と、上手に付き合うことができたら、
きっと面白いものを発見できたり、創造できたりするでしょうね。


さて、そんなコミュニケーションの取り方ってあるでしょうか?
旅人なら、誰しも直観的にわかっていることですが、それは、相手に「聴く」こと。

なにを美しいと思うのか?
どんな時、嬉しいのか?
どんな時、悲しいのか?
何を期待して、何を期待していないのか?

相手の話に耳を傾けることが、コミュニケーションの第一歩であり、そのものですね。


世の中には、いろんな「コミュニケーション本」があります。
僕にもお気に入りが幾つかありますが、中でも、
もし異文化の人と徹底的にコミュニケーションを円滑にする奥義を知りたいなら、
この本をオススメします。



コーチング・バイブル―人と組織の本領発揮を支援する協働的コミュニケーション (BEST SOLUTION)
コーチング・バイブル―人と組織の本領発揮を支援する協働的コミュニケーション (BEST SOLUTION)

一般的に「コーチング」と言えば、
なにかの成果を達成するツールとして紹介されがちですが、
もちろんそういった効果もありますが、
本質は「相手に聴く」ということを体系的に掘り下げたテクニックの集合です。

そして、「聴いた」ことを、鵜呑みにする、ということではなく、
アイデアを持ち寄り、創造的な関係へと発展させる方法なのだ、とこの本は教えてくれます。


一見、なんの関係もないように思われるかもしれませんが、
異文化とコミュニケートしてアレンジすることで成果を生み出そうとしている人にとっては、
うってつけの本かもしれませんね。


12.30.2008

Presentation To Win:コミュニケーション力を磨く

飲み会の多いシーズンですね。
飲み会と言えば、ウコンの力。
ウコンの力 顆粒 お徳用 1.5g*30袋

何かと重宝しますね。


また、飲み会と言えば、友人やさまざまな立場の人と会話を楽しむ、ということがあると思います。
2008年を振り返って、とか、
2009年をどうしたい、とか、話題はさまざまですね。


こんなとき、非常に重要になるのが、その人の会話力、というかプレゼンテーション力です。
スッキリとわかりやすく、情感豊かにしゃべれる人って、話しててなんだか楽しいですよね。


これはもちろん日常の会話や、旅行時や、ビジネス時にも言えることで、
誰かと楽しく過ごそうと思えば、日々のレゼンテーション力は非常に重要だということですね。


プレゼン力を磨くにはこの本が一番オススメです。

パワー・プレゼンテーション (グロービス思考シリーズ)

これまでたくさんのプレゼンの本を読んできましたが、
その中でこの本が一番実践的で、内容の質もすこぶる高かったです。
いわく、世の中のほとんどのプレゼンが失敗に終わるのは、次の五つの過ちが原因だそうだ。

  1. わかりにくい
  2. 聞き手にとってメリットがない
  3. 論理の流れがスムーズでない
  4. 詳しすぎる
  5. 長すぎる

・・・なんだか、思わず「ごめんなさい」とつぶやいてしまうような、的確な指摘です
この本では、上記のような失敗のプレゼンから、
聞き手に「なるほど!」を連発させるプレゼンへと変化させる具体的方法が書かれています。

この本を読めば、異文化コミュニケーションにおいても、日常会話においても、ビジネスにおいても、
あらゆる場面でスムーズで楽しいコミュニケーションができるようになります。

今のところ、プレゼンの分野でこの本の右に出る本はないですね。


12.15.2008

時代の変化:「男の隠れ家」の出版元が倒産。



男の隠れ家、ってよく書店で立ち読みしてたんですけどね。。

2008年を越すことはできなかったようです。
雑誌業界というのは今本当に厳しい、というのはよく聞かれる話ですが、
業界自体が構造の変化を求めているのかもしれませんね。


こういう男性誌はターゲットの年齢も高めなので、毎月書店で買っていくお客さんよりも、
定期購読のお客さんを増やすことに力を入れていくしかないと思うんですが、
それは「雑誌そのモノの魅力+マーケティングのうまさ」が
うまい具合にかみ合わないとなかなか難しいことです。


毎号の特集の力も重要ですが、
1年を通して、その雑誌が読者に与えられる価値や期待感
をきちんとアピールしていかないと、生き残りは難しいです。


まぁ、「団塊世代の男性」というターゲット像自体に
僕はやや幻想的なニュアンスを嗅ぎ取ってしまうのですが。。


11.20.2008

実存と建築と、教授と。

大学の教授っていうのは、どこかクレイジーだ。
たいがい「自分が正しい」と強く思っているキャラの集合だ。

キョウジュは“教育者”である以上に“研究者”なので、
生徒よりも、自己の内面や研究の対象に没頭するのだ。
学生は甘っちょろく「ただ教えてもらおう」なんて思ってはいけない。
ただ側にいて、感じ、その強烈さに自分からインスパイアされなければ。
キョウジュはそれほど、扱いづらい存在だ。


その男も、強烈に濃いキャラクターだった。麻生総理の比ではない。
マンガにしたら確実に人気キャラとして君臨できるだろう。
ガタイが良く、眼光は鋭い。
パイプをくゆらせ、マフィアみたいにおしゃれなスーツを着こなし、いつも堂々と歩いていた。


建築の授業だが、内容は哲学。それも実存主義だ。
「意味の意味」だとか「“痛み”というの在り方」など語られても、
ほとんどの生徒にとっては子守唄でしかない。
僕もなにかを掴もうとハイデガーという人の『存在と時間』を図書館で借りたが、
1行ごとに眠たくなる本だった。

ただ、誰しもに「このオジサンは違う」と思わせるなにかを持っていた。
ドイツの建築事務所で働き、自らも建築家であった人。
今思えば、本当に“建築そのもの”を研究してたのはあの人だけかな、と思う。
あとの教授は、歴史かプロポーションについてだけうるさかった。


そのキョウジュが、本を書いていると知ったのは、僕が卒業する少し前だった。
ひさびさに構内ですれ違い、僕たちはベンチに腰かけた。

「少しお見かけしませんでしたね」
「少し体調を崩してな・・」
いつになく少し弱気な彼だった。
「そうでしたか。けどもう良くなられたんですね。本を書かれてるとか?」
「ああ、哲学者が建築について語っている部分だけを集めてみようと思ってるんだ」
「へぇ~やっぱり、ハイデガーとかですか」
「そう、実存主義者たちのな」
「それは楽しみですね。いつ頃読めそうですか?」
「そうだな、今年の暮れには完成しそうなんだが・・」
と言って彼は少し笑った。


あれから数年が経った。
つい先日たまたま思いついて、アマゾンで彼の名前で検索したら、
今年の夏に、やっとあの時語っていた本が出版されたようだ。


哲学者の語る建築(中央公論美術出版)

この本は彼の“Late Work”、いわゆる後期と呼ばれる仕事になるだろう。
ほとんどの人にとって興味がない分野で、
しかも難解な内容だということは、読む前からわかる。


だからこそ、僕はこれをとても読んでみたい。