2.04.2009

百貨店、迷走中。そごう本店が売却へ



やはり、百貨店は厳しいのでしょうね・・。
ついに、そごう心斎橋本店が大丸に売りに出されました。


そごう心斎橋本店、J・フロントに
そごうと西武百貨店を傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスが、そごう心斎橋本店を売却する方針を固めたことが3日、明らかになった。大丸と松坂屋を展開するJ・フロントリテイリング(JFR)が買収する方向で交渉に入っており、早ければ月内にも合意する見通しだ。売却額は数百億円規模で、夏ごろの売却完了を目指す。 

そごうだけでなく、百貨店は完全に、小売のオリジナリティを見失っているような気がします。
フロアの集積、というか、そこそこの人気店ばっかりそつなく集めたって、
消費者には、「他にもあるし。だから?」とツッコミを入れられてしまいます。

売り場の構成によって、新しい時代の新しい生活の価値観の提案ができるかどうかがポイントですが、
巷ではすっかり「百貨店=保守=古くさい」のイメージが定着してしまいました。
ここ最近、百貨店から新しいものが生まれたことがあったでしょうか。

百貨店はかつてステータスを目指していたと思いますが、目新しい価値観の提案がなければ、
ステータスは「ただ値段が高いだけ」というネガティブなイメージを引き起こしてしまいます。
老舗が老舗という理由で食っていけるほど、甘くはないです。
僕にはどうしても、不況のせいでモノが売れないというのは、言い訳くさく聞こえてしまいます。

それが事実だとしても、商売人はそれを口にしてはいけないと思います。
百貨店にはどうか、基本中の基本である「人々を驚かせるぐらいの価値観の提案」をがんばって欲しいですね。


おまけ:
そごうで検索していたら、面白いエントリーを発見しました。
“そごうマーク”って、村野藤吾のデザインだったって知ってました?

(おまけ)そごうマークについて 黒崎そごうメモリアル


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