JCBが「クレジットカードに関する総合調査」2008年度版を発表しました。
JCBの担当者はグラフの作り方を知らない or 美意識がないのか、と思うほどひどいグラフや、
的を得ない文章の作り方は(少しはMasterCardを見習え!)さておき、
内容はふむふむという箇所がいくつかあり、面白いです。
以下、JCBがまとめたポイント。
- 1枚目(註:メインカード)の利用金額は引き続き増加。
- クレジットカードの機能に対する評価が、さらに高まる。
- 生活費に占めるクレジットカードの利用割合は、年々増加傾向にある。
- 支払方法の多様化に対する支持が高まる
順調に増えているクレジットカード利用率ですが、それだけに少々不安も覚えますね。
別に僕自身は現金主義ではないですが、
クレジットカードを使うのは、現金を使うよりも少しだけ抽象度が高いですから。
(現金もクレジットカードも所詮、価値そのものではなく、価値を保証する信頼度を記述する道具でしかないという点では同じなんですが)
自分のお金の流れ全体を把握できる力が必要とされます。
それがないと破産者が増えるような気がします。
そしてその観点で、今回のレポートから気になった2つのグラフを抜き出してみます。
72.1%が「お金を借りることに罪悪感があるので、絶対借りたくない」
クレジットカードを利用するというのは本質的に借金なんですけど・・・
借金と言うのは別に悪いものではなく、
むしろ経済の本質そのものと言っても過言ではないと思います。
「借金」というものに理論的な判断ではなく、
「罪悪感」というただの負の感情を抱いているだけだとしたら、
借金をするしないに関わらず、お金に対する判断を根本的に誤る原因になりえます。
ですから結果として、、、
ほとんどの人が、「支出や貯蓄を計画的に行ってい」ない
「借金はしたくない」、けど、「支出は計画的ではない」
というのは、ほとんどの人がお金を感情的に扱っているという事実を示しています。
こんな状況の中、
ファイナンスリテラシーはそのままに、
しかしクレジットカードの利用率だけが増えていく、
というのは少し心配な状況かもしれません。
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