11.21.2008

究極のデザートは、完熟フルーツそのものである

タイトルは、僕の敬愛する「午前10時午後3時」という喫茶店のマスターの言葉。
先ほどブログで読んで感銘を受けた。

僕がまだスーパーフルタイムの、“毎日が月曜日”な忙しい仕事をしていた時、
取引先のテレビ局の建物の中にあるその喫茶店で、よくこっそり一息ついていた。
不思議なモンで、そこで紅茶を飲むと、自然と気持ちが落ち着くのだった。

僕は紅茶のことはよく分からないが、
きっとそこにはなにか不思議な魔法があるんだろうと解釈していた。
僕がこっそり行く時間は、いつもちょうど人が居ない時で、
いろいろな話を聞かせてもらっていた。

マスターは元・果物屋。
「どうして(紅茶屋になりたかったのに)果物屋だったんですか?」
「修行です。紅茶のことを分かるには、まずおやつのこと、つまり果物に詳しくないと」
「なるほど」

このほかに、
おいしく紅茶を入れるために1杯用ポットも開発してしまう(特許取得済み)、
ケーキで使うフルーツは自ら厳選し、すべて手作り、
などなど、時間をかけたことをしている。
・・むろん、いわずもがな、本命の紅茶など。


そして訪れる人に、にこにこして、たま~に
「究極のデザートは、完熟フルーツそのものである」
なんてシンプルな名言をポツっともらす。

時間をかけてなにかを得た人の真実は、
大きな声で言う必要がないのだ。


11.20.2008

実存と建築と、教授と。

大学の教授っていうのは、どこかクレイジーだ。
たいがい「自分が正しい」と強く思っているキャラの集合だ。

キョウジュは“教育者”である以上に“研究者”なので、
生徒よりも、自己の内面や研究の対象に没頭するのだ。
学生は甘っちょろく「ただ教えてもらおう」なんて思ってはいけない。
ただ側にいて、感じ、その強烈さに自分からインスパイアされなければ。
キョウジュはそれほど、扱いづらい存在だ。


その男も、強烈に濃いキャラクターだった。麻生総理の比ではない。
マンガにしたら確実に人気キャラとして君臨できるだろう。
ガタイが良く、眼光は鋭い。
パイプをくゆらせ、マフィアみたいにおしゃれなスーツを着こなし、いつも堂々と歩いていた。


建築の授業だが、内容は哲学。それも実存主義だ。
「意味の意味」だとか「“痛み”というの在り方」など語られても、
ほとんどの生徒にとっては子守唄でしかない。
僕もなにかを掴もうとハイデガーという人の『存在と時間』を図書館で借りたが、
1行ごとに眠たくなる本だった。

ただ、誰しもに「このオジサンは違う」と思わせるなにかを持っていた。
ドイツの建築事務所で働き、自らも建築家であった人。
今思えば、本当に“建築そのもの”を研究してたのはあの人だけかな、と思う。
あとの教授は、歴史かプロポーションについてだけうるさかった。


そのキョウジュが、本を書いていると知ったのは、僕が卒業する少し前だった。
ひさびさに構内ですれ違い、僕たちはベンチに腰かけた。

「少しお見かけしませんでしたね」
「少し体調を崩してな・・」
いつになく少し弱気な彼だった。
「そうでしたか。けどもう良くなられたんですね。本を書かれてるとか?」
「ああ、哲学者が建築について語っている部分だけを集めてみようと思ってるんだ」
「へぇ~やっぱり、ハイデガーとかですか」
「そう、実存主義者たちのな」
「それは楽しみですね。いつ頃読めそうですか?」
「そうだな、今年の暮れには完成しそうなんだが・・」
と言って彼は少し笑った。


あれから数年が経った。
つい先日たまたま思いついて、アマゾンで彼の名前で検索したら、
今年の夏に、やっとあの時語っていた本が出版されたようだ。


哲学者の語る建築(中央公論美術出版)

この本は彼の“Late Work”、いわゆる後期と呼ばれる仕事になるだろう。
ほとんどの人にとって興味がない分野で、
しかも難解な内容だということは、読む前からわかる。


だからこそ、僕はこれをとても読んでみたい。


11.18.2008

SPAM MAIL

ホント、多いですよねー。スパムメール。
僕はいわゆる“独自ドメイン”ってやつを持ってるので、まぁたくさんメールが来ます。
99%要らないメール。1日300通は余裕で来ますね(スパムフォルダに入ります)。
ウイルスメールが2~3通。これはソフトが順調にハジいてくれてます。
処理能力をかなり消費するみたいで、
メールの受信中、パソコンがちょっと重たいので、本を読んでいるぐらいです。


先日、サーバの契約を今までとは違う会社に移したんですが、
まぁパッタリと、スパムメールが止みましたね。ほとんど。
1日に80通以内に減りましたし、ウイルスメールは今のところ完璧に来なくなった。
多分、新しく契約した会社の方で勝手にハジいてくれてるんでしょうね。
料金も安くなったし、レンサバ、ちょっとオススメかも。
早く変えればよかったー。

ずっと見過ごしたままの契約とか、ものごと、ちょっと整理中です。
やっぱたまに見直したほうがいいですね。

11.15.2008

BRAND MESSAGE

先日、家にTAKEO KIKUCHIからパンフが届いた。冬コレクション。
カジュアルとフォーマルが別冊で、赤と緑。気分はクリスマス。
いっっつも思うのだけど、どうしてモデルがアジア人じゃないの?
もちろんコンセプトがイギリスだということは分かるんですけど・・・
なんか中途半端。
世界観が伝わってこない。
僕はターゲットが違うかもしれないんですけど、
そのブランドの世界観と、人の心の中にあるイメージとが、
きちんと繋がっていかないといけないんじゃないかなぁ。
その意味で、ちょっと一方的過ぎるんだよなぁ。なににもなりきれいていないというか。


同じ文脈で、というわけじゃないですけど、
今日たまたまエルメスのサイトを見てました。
今年のエルメス、インド推しなんだけど、やっぱりサイトもいいねぇ。
「エルメスの世界」というコンテンツがあるんだけど、素晴らしい。
インディアン・ファンタジーです。
ファンタジーを媒介にして、
インドという素材とエルメスと、人の心の中にあるイメージとが、
きちんと繋がっていくよう意図されています。
きれい。