6.29.2009

“全員経営”という幻想


服を変え、常識を変え、世界を変えていく

でおなじみの、ユニクロを経営しているファーストリテイリングの社長、
柳井さんがNHKの番組に出てました。

たまたまHDに録りためたもので、目に付いた。
勝間さんという最近イケイケの評論家が、ドラッガーの経営哲学に沿ってインタヴューしていた。

ユニクロでは店長にほとんどの裁量があり、現場で考えることが大切etc....


ぼーっと見てたんですが、ちょっと気になったのは、
全員経営をしなきゃだめなんです的なことを柳井さんがおっしゃっていたこと。
そしてそれを社内スローガン的に使っていたことです。


よく聞くこの「全員経営」という言葉ですが、
もし本気で信じているとしたら、限りなくバカバカしいことですね。


経営者の気持ちとしては非常によく分かるんですよね。
要するに、「みんな俺みたいにモノを考えてくれ」ということですから。
このことを言っている会社は多いと思いますが、
この言葉を聴いたとき、
「あの柳井さんでも、裸の王様になるのか」としみじみ思いました。


人にはそれぞれ向き不向きありますから、経営という言葉にピンとこない人は多いんじゃないでしょうか。
「全員経営」という経営者の気持ち寄り100%の言葉で、
「会社のことを考えて行動してくれ」ということを伝えようとしているなら、
あまりにモノの見方が一方的ですね。



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