10.06.2009

「高機能」という幻想はいつまで機能するか:CELL REGZAなど



東芝がCELL REGZAという新商品を発表しました。
あのプレステ3にも搭載されているという、CELLという
コストパフォーマンスがあまりよくなかった高性能チップをたくさん積んでいるのが特徴で、
映像がキレイだったり、同時にたくさん録画できたり・・・。

気になるお値段はざっと100万円ほどとか。。

別にこの商品だけを取り上げて言うわけじゃないんですが、、
ここ最近の日本の家電はどういう方向に進んでいるのか、イマイチわかりません。

そろそろ「性能主義」から脱却してもいいんじゃないでしょうか。
いえ、技術そのものや、技術革新自体を否定しているわけじゃありません。
テレビもパソコンももっと速くなった方がいいと思います。

ただ、このネーミング・・・「セルレグザ」って・・。
チップの名前を商品名にする気持ちがさっぱり理解できません。
何十年か前、「ICチップ」というものが珍しかった頃、とにかく色んな商品が
「ICチップ搭載!」とうたっていたようですが、それを思い出さずにはいられません。

なんだかスゴそうだけど、
ライフスタイルを変えてしまうような提案が見えてこないんです。
「技術がスゴいのはわかったよ。で、どうなの?」
っていう。

「(自分が考える)いいモノを作れば、絶対わかってもらえる」という
雰囲気は感じられるのですが、プレゼンがなさすぎですよね。
「高機能」っていうのはもう別段、目新しくもなく、熱烈に求められてもいない要素かもしれません。

日本のモノづくりは、もうちょっと人間の方を向いたほうが良いときかも。



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